蘇鉄味噌(なりみそ)

奄美大島、瀬戸内町で

売られていました「なりみそ」

蘇鉄味噌、奄美の言葉で「なり味噌」


南西諸島の山に自生するソテツを救荒食料として使ったもので、かつては集落の「結い」(ゆい)と呼ばれる生活集団や家庭で自製した。


奄美料理には欠かせない調味料として、奄美大島では年に春と冬の2回作る習慣があり、タイミングよく用意し、熟成させておくことが出来ない嫁は、だらしない嫁とされた。



沖縄県や鹿児島県奄美群島では、飢饉の際に食料として飢えをしのいだとの伝承もあるが、毒にやられて苦しむ人が出て「ソテツ地獄」という言葉が生まれた。

与論島でも、戦後から本土復帰(1953年)のあと数年は島民の生活は大変貧しく、ソテツの種子で飢えをしのいでいた。その様子も「ソテツ地獄」と言っている。


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